建物毎に入力地震波を分析するためのセンサ 『サイセブ』
Sensor for analyzing input seismic wave at each building 【SAISEB】

『サイセブ』測定・分析結果の例
防災科学研究所が全国に配置している地震計データと『サイセブ』の加速度センサデータを時系列・周波数帯域で比較する。
対象とする福島沖地震の概要
(2022年3月16日 23:36発生)
震源深さ:57km
マグニチュード:M7.4
TKY町田地震計から震央までの距離:312km
相模原A工場からの方位/距離:北/6km


地震計データ・センサデータの比較
・震源は57kmと比較的浅く、地震計位置で震央距離が312kmと遠距離なので、地震計とセンサの距離6kmは誤差範囲内
・計測震度の比較では、TKY町田地震計データは3.4に対し、相模原A工場センサデータは3.3であり、同様な傾向をしめす
・相模原A工場センサデータの周期0.3s付近でNS・EW成分が卓越し、この傾向はTKY町田地震計データには見られない
(相模原A工場特有の状況であり、地盤・杭・基礎・建物総重量との兼ね合いで卓越周期が発生したと推察される)
・相模原A工場センサデータのトリパタイトグラフでは、NS・EW成分のSd値最大が3.0cm、Sa値最大が400Galと読める