熱放射の遮蔽シートの可能性

熱放射の遮蔽による省エネ効果の明瞭な説明は難しく、普及が進まない現状がある。
しかし、論理的な説明をわかりやすく顧客に提案できれは、市場拡大の可能性は高い。
過去の夏期実測データから、プレハブ事務所での空調温度28℃設定の実績が、弊社での商品化のきっかけとなった。

放射遮蔽シート写真(左:20㎝×20㎝サンプル,右:プレハブ事務所天井への設置状況の例)

放射遮蔽シートの効果確認実測結果(上:天井付近温度変化,下:机上温度変化)
熱放射の遮蔽シートを設置した部屋(部屋A)の温度変化は赤色で、設置していない部屋(部屋B)の温度変化は黄色で表示している。7/20の最高温度で比較すると、外気が35℃に対し、天井付近では、部屋Aが33.6℃、部屋Bが29.9℃である。机上では、部屋Aが28.2℃、部屋Bが21.4℃である。ここで、事務所では事務作業を実施しており、エアコンを使用している。机上の温度差が6.8℃もあり、エアコン設定温度を部屋Aの方が部屋Bより高く設定していることが推察される。国が推奨するエアコン設定温度28℃を放射遮蔽シートを設置した部屋Aでは実現できている可能性が高いことがわかる。